こんな資料があったらいいのに、という資料が図書館にあったという話


    あれこれ思惑があって調べ物をしたいなぁと思っていた。どんなことを調べたいのかというと、明治時代後期の逗子の様子だ。
    当時の地図とか暮らしなんかが解る資料があればいいんだけど、まさか簡単にググるなんてこともできないだろうし、どうしたものかと思い倦ねていた。
    そうだ、図書館だよ。ということでまずは逗子市立図書館にいけばなにかあるんじゃないかと思っていってみた。
    そしたらなんとずばり「逗子の風景 明治〜大正」というちょっとした催し物がされていたのだ。いや〜、こんなにタイミングのいいことってあるんでしょうか。それがあるんですねぇ。

    催し物といっても写真を見てもらえば判るけど、二階のエレベーター前のスペースにちょっとした紹介のコーナーが設けられているだけなんだけどね。
    でも、ぼくにしてみるとまさにドンピシャだった。こういった資料が図書館に所蔵されていて、いつでも閲覧できるということが判ればそれでよかったんだよね。こんなたとえ話がぴったりかどうか、ぼくにとっては宝の山を見つけたようなものだ。マジでそれぐらい嬉しかったんだよね。
    図書館司書の人に相談かなとか、いろいろと考えてたんだよね。それがどんな資料があって、どこに所蔵されているのかが一目瞭然。あとは、なにを調べたいのかをきちんと絞って、図書館に足繁く通えばいいわけだ。いや〜めでたしめでたし。

    そもそもなんだって明治時代後期の逗子の姿を知りたいのかというと、ちょっとした目的がある。というのは去年だけど「腸をなくした男」と「ロングボーダーの憂鬱」を書き上げたあと、「ものがたり屋 参」というシリーズを書き出したんだが、これ以外にも新作を書きはじめたいなぁと思っていたのだ。
    ただぼんやりと思っていただけで、具体的に作品のイメージができあがっていなかった。じつは今年のはじめに逗子を舞台にした作品を書こうかと考えたこともあった。タイトルと主人公の名前も決めていたんだが、そのキャラクタを含めた世界観を構築することができずに、書き出すことすらできていない状態だった。

    ところが今月になり、ふっと浮かんだんだよね。それが「ものがたり屋 参」をベースにしたまったく違う作品だ。「ものがたり屋 参」の登場人物と世界観をそのまま使っても、意味がないんだが、これを拡大して、ちょっと味付けを変えた作品はどうだろうということだ。
    そこで思いついたのが時間軸を逆戻りさせて明治時代を描いたらどうだろうということだった。

    逗子はじつは明治時代に横須賀線が通ってから、徳冨蘆花の「不如帰」でも知られるようになったけど、皇族・華族、外国人や政治家、横須賀海軍将校の別荘地や住宅地として開けてきたという経緯がある。東郷平八郎の別荘もあったんだよね。それにちなんで「東郷橋」が海へ続く道の途中に架かっている。
    この時代を舞台にしたら「ものがたり屋」のテイストを活かしても、またまったく違った作品が作れるんじゃないだろうかというのが目論見だ。

    前に書いた記事の写真見てもらうと判るんだけど、いまぼくが嵌まっている「Notion」の「Works」にもじつはスケジュールがすでに乗っている。
    ということでじっくりと練り上げて作品を書いていくつもりだ。どんな作品になるかいまから楽しみでしょうがない。

    あ、ちなみにその当時、横須賀線の駅は「逗子駅」だったけど、町名は「田越村」だったんだよね。逗子町になったのは大正時代になつてからだ。


 

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