コントロールしなかったのか、できないかったのか 厄介な国だこと


    先週末のことだけどちょっと世間を騒がせたことがあった。中国の大型ロケット「長征 5 号 B」の残骸が落下した。
    どこに落ちるかいろいろと報道があったが、結果としてモルディブ近くのインド洋に落ちた。この残骸は打ち上げられた長征の基幹部分で全長約 30 メートル、20 トンちかい重さだ。残骸が大きいために大気圏で燃え尽きない恐れが指摘されていたが、やはり落下した。

    でも打ち上げた中国はどこ吹く風だ。いや〜、傲岸不遜というか、なんというか。
    なぜこんなことが起こったのか不思議だよね。というか宇宙からの落下物がどこに落ちるのか判らなければおちおち眠ってもいられない。いや、マジで。
    基本的には国際ルールはないんだが、というのも 1967 年に宇宙条約が締結された当時は、宇宙に進出していた政府はふたつだけだったので、あくまでもガイドラインという扱いになっていて、落下物に関してはコントロールして人のいないところに落とすように定められている。

    衛星軌道に乗っているロケットの一部が落下する場合は周回中に速度を落とすなどしてコントロールする。しかし、中国は端っからコントロールする意思がない。なんということ。
    だからどこに落ちようが、どんな被害が出ようが知ったこっちゃないのだ。呆れてものがいえないが、これが中国共産党の基本的な考えだ。
    いや、違うか。華夷思想のなせる技といってもいいかもしれない。

    中華の天子が世界の中心であり、それ以外は夷狄だと卑しむことだ。だからいわゆるぼくらが考える世界秩序など、あの人たちにしてみると、ゴミくずにもひとしいものらしい。南シナ海の所有権をめぐって国際司法裁判所が中国の所有を認めない判断を下したことがあったけど、「ただの紙くずだ」と批判してまったく従う姿勢を見せていない。
    そうなんだよ、あの国にとってみれば中国以外の世界はただの夷狄でしかないのだ。

    国際ルールってものがいまの世界にはあってとぼくらは思うけど、そんなものの価値はまったく認めない国が国際連合の常任理事国だってのはまったくのお笑いだね。
    ただすべてはこの華夷思想が底辺にあると考えれば、なるほどそういうことかと判る気はする。いや、理解できないけど、しかしいろいろなことに対する彼らの態度がなるほどと思えるわけだ。
    自国の法律であるにも関わらず、その適用範囲が地球はおろか、宇宙全体だったりするのも、この考えなんだね。自分たちだけが世界でそれ以外は夷狄なんだからさ。

    国際関係というのは魑魅魍魎の世界でもある。でもこうやって考えると中国の考え方が透けて見える。まぁ、だからといって、それを支持する気持ちはこれっぽっちもないけどね。
    ただこの国がこれからどうなっていくのかについてはとても興味はある。
    というのも断崖絶壁がそこに待ち構えているからだ。そのときにどんな醜態を見せるのか。ぜひ、それを見てみたいと思う。

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