踏み込んではいけない領域にいってしまったかも 第十五話「蟲」その 2 を NOTE 公開


    ものがたり屋の松谷高明です。
    第十四話「朏」もかなり不思議な作品になってしまったんですが、第十五話「蟲」もやはり不思議な話になりつつあります。シュールな世界へと足を踏み入れてしまったのかもしれない。そんな思いでいます。

    けれど、ぼくが「ものがたり屋」シリーズで望んでいた「怪しい話」というのは、いわゆる怪談といった領域だけでなく、あり得ないはずなのに、もしかしたらあるかもしれない世界の話だったのかもしれません。
    この第十五話「蟲」はとうとうシュルリアリズムに踏み込んでしまったというか、なんといえばいいのか。
    そうなんですよ、グレーゴル・ザムザも真っ青な世界になってしまいました。カフカの名作「変身」でザムザは巨大な毒虫になってしまうんですが、「蟲」の登場人物、愛生はなんと蛹になってしまったのです。なぜにこんな展開になったのか書いているぼく自身にも理解不能なんですが、話の流れで彼女はなんと蛹になっちゃったんです。
    ザムザはぼくは読んでいてゴキブリをイメージしてしまっていたんですが、愛生の場合は話の流れから見ても揚羽蝶の蛹になってしまったようです。

「なってしまったようです」って書くのもなんだか無責任なんですが、まだどういうことになっているのか、作者のぼくにも理解できない状態です。
「怪しい話」を現実でのできごととして分解して書いていったのが京極夏彦の「京極堂」シリーズだとすれば、ぼくの場合は逆をいく感じかな。現実から遊離していく話を書いていくといえばいいのかな。もしかしたら、それが「ものがたり屋」で書きたかった世界なんじゃないんだろうかなんて、いま思いはじめているところです。
    どうも第十三話「巫」あたりから、すこしずつすこしずつ現実から遊離しはじめている気がするんですよね。そしてついに蛹か。この先どうなるのか、いまのぼくにはさっぱり解らないんですが、完結編を書くぼくはどうするんだろう ?
    個人的にそれにも興味があったりしてね。

    ということで、どんな作品として形になったのか、ぜひご一読をお願いします。いつものように、NOTE で公開しています。よろしくお願いしますね。

    うっかり閉め忘れた襖の影、街灯の届かないひっそりとした暗がり、朽ちかけている家の裏庭、築地塀に空いた穴の奥。
    気づかなかった身のまわりにある、隙間のような闇に、もしかしたらなにかが潜んでいるかもしれない……。

    蟲になった夢自体は覚えていなかったが、変な夢を見たことだけは心のどこかに残っていた愛生。その翌日、また同じ公園で蟲を見つけた愛生。蟲は蛹になる直前だった。
    それから一週間ほど経って、大学に姿を現さなくなった愛生を心配して、麻美と結人は彼女の家にいってみた。そこでふたりが見たものは……。
    ぜひ、お楽しみに。

    せっかくだから、読んだら「スキ」をしてくれると嬉しいです。
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    無料での公開なので、ぜひ協力お願いします。

「ものがたり屋 参 蟲」その 2
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