AI は名人戦の夢を見るのか 必敗の初手ってあるの ?

    相変わらず指せばヘボ将棋ということで、新年になってもぽちぽちとソフト相手に将棋を指してるぼくである。
    ということでそれなりに将棋に関する話題には反応してしまうんだが、今日、とても面白い記事を読んだので、それについてちょっと書いてみよう。
    その記事というのが、Number Web のこの記事だ。渡辺名人が東大教授の池谷先生と対談しているんだか、最新の AI ってのはもう凄い領域に達しているという内容だ。

    プロ棋士は AI 、いわゆるパソコンソフトを利用して対戦前に研究するのが半ば常識になっている。どうも中にはさほどソフトの研究を重視しない棋士もいるようなんだが、しかし、もはやソフトでの研究は必須といってもいいだろう。
    序盤 20 手目あたりまでは指し手が淘汰されつつあって、同じような戦型になりつつあるらしい。AI が駄目と判断したものは排除されるんだって。棋力という点でいうと、もはや AI の方が優れているんだとか。ときにはなぜその手が優れているのか、渡辺名人でも解らないことがあるらしい。

    将棋の世界はそうだとしたら、囲碁はどうかというと、こっちはもっと凄いことになっているんだって。AI 同士の対局だと、理解不能な異次元の戦いになるらしい。なんとまぁ。
    ただ将棋の場合は、過去の指し手が再評価されている傾向らしい。なんていわれてもなぁ、ぼくにはもはやさっぱりだ。

    AI ってのはもの凄いスピードで進化していて、最新の量子コンピュータだと、既存のコンピュータでは計算できなかったことが計算できるようになってしまっているらしい。
    このまま突き進んだら、いったいどうなってしまうか想像を超えた世界に突入してしまいそうだね。もはや SF の世界だ。

    さらに面白い話が渡辺名人の質問だ。「先手必勝の手順や初手でこれを指したら負けという“必敗”の手はありませんよね ?」
    その答えは、なんと「ない」ことが数学的に証明されているんだって。さらに衝撃だったのは、絶対に負ける最初の手がチェスにはあるんだって。なんとまぁ、ドリフのコントの世界だ。
    それだけ将棋の世界は奥深いということもいえるんだろうけど、なんと将棋の手をしらみつぶしに計算するには時間がかかるだけなんだって。いまだと天文学的な時間がかかるんだそうだけど、これが量子コンピュータだとできてしまうらしい。
    そうなると将棋はどうなるのか ?
    人と人が指すゲームということを前提に考えると、AI ですべて計算し尽くしたあとは、人にしかできない要素を加えていくしかないんだろうねぇ。

    それはともかく、AI ってのがそこまで進んでいるというのが、個人的にはとても衝撃的だった。
    この世界ががらりと変わってしまうこともありえるんだろうねぇ。だって AI を活用するのは、なにも将棋や囲碁といったゲームだけじゃないからね。
    量子コンピュータが最善の政策を決定するなんて世の中になったら、いったいどんな世界になるんでしょう ?
    いままではそんな未来のことって鼻で笑ってたけど、どうも現実的な話になりそうで、そういう意味ではちょっと怖いよなぁ。

    そうなると、改めて「人」ってのはなんなのか、という哲学的な議論になりそうだなぁ。
    ほんとうに「明日はどっちだ ?」ってことかもね。


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