もう大晦日 たけいよしひこと松谷 高明の 2020 年


    今年はとくになんだが気がついたら大晦日になった感じだ。もちろんその理由のひとつが武漢ウイルスだ。おかげで自粛があたり前の一年になってしまい、世間からダイナミックさが失われてしまったような気がする。
    さて、2017 年から大晦日には一年を振り返っているので、今年も振り返ってみることにしよう。

    まず癌の手術を受けてから二年目ということになる。癌の術後の経過としては人それぞれなので、だからどうかとはいえない。けれどよくよく考えてみると、急に悪化して最悪の事態に陥ることだって充分考えられるわけだから、それがこうして 2020 年の大晦日を迎えることができるということは、まことに僥倖といっていいだろう。
    いまこれを書きながらそのことを改めてひしひしと感じている。いや、生かされているんだなぁとこれはただ感謝である。

    今年は武漢ウイルス一色の一年になってしまったが、個人的には一月末にはなんと入院している。そうなんだよね、腸閉塞を起こして緊急入院ということになってしまった。いや〜、これはかなりキツかった。鼻からイレウス管入れられちゃったんだよね。
    世間ではそろそろ武漢ウイルスが騒動になっていたようだが、ぼくはまったく知らなかった。

    ぼくが世間の騒ぎに鈍感だったということよりも、自分のことでアップアップしていたといっていいかな。二月末にはたっちーのおかげもあってセミナーをやらせてもらった。
このときははじめてトイレットペーパー騒動が起こっていることを知らされた。やれやれ。
    さて三月の頭には個人的に、というか人生の中でもとても大きなできごとをしでかしてしまった。その顛末はぼくがドキュメンタリーとしてまとめた「腸をなくした男 ─目覚めたら人工肛門になったぼくが、 うんちにまみれながらもがいて、 首を吊るまでの五六〇日間─」に詳しく書いたので、興味があればそちらを読んでもらいたい。

    世間では武漢ウイルスが大騒ぎになって、世界中が自粛というか、海外ではロックダウンなんてことになっちゃったわけだけど、しでかしてしまったぼくとしては鎮静期間としてちょうどいい感じになった。
    世間の大騒ぎがぼくの人生にいい意味で影響してくれたのはこのときがはじめてかもしれない。亡くなった人たちには申し訳ないが、武漢ウイルスで世界が静まり返ったということは、ぼくにも考える時間を与えてくれた。

    これ以降、ぼくは静かに作品を書くことに時間を使うことになった。
「ロングボーダーの憂鬱」を書き上げ、「ものがたり屋 参」シリーズを書きはじめ、また「腸をなくした男」を書き上げることができた。
    これをきっかけにといっていいだろう、Kindle 版の発売をはじめた。まだ「ものがたり屋 参 壱」と「夏海と拓海」それから「腸をなくした男 ─目覚めたら人工肛門になったぼくが、 うんちにまみれながらもがいて、 首を吊るまでの五六〇日間─」の三冊だけど、これから過去に書いたものを含めて、Kindle 版の販売を続けていく予定だ。

    さて武漢ウイルスはぼくの日々の生活パターンにも大きな影響を与えることになった。
きっかけはなんだったか、ただいろいろな情報を入手したいということが主な理由だと思うけど、YouTube のコンテンツを観るということが、ごくごくあたり前のことになってしまった。
    朝は「虎ノ門ニュース」を観て、それから気になるコンテンツをいろいろと観るようになった。デジタルツールで YouTube コンテンツを観るなんて、眠る前の時間にミュージックコンテンツを流し見するだけだったのにねぇ。
    おかげで自分自身のポジションを改めて考え直すことにもなった。というのも、どうもこの手のコンテンツだと右の方を向いていたり、リアリストを自認している人たちのものばかりを観ることになつてしまうからだ。
    いや、これは何度も書いているんだけど、左の方を向いている人たちの観られるコンテンツをいまだに見つけることができていないからだ。これはなぜなんだろうねぇ。まぁ、いいけど。

    そうそう日本の大きな動きとしては安倍総理の辞任があった。後継には菅総理が就任したけど、さてこのところの動きがどうも頷けないことが多くなっている。これは通常国会でまた動きがあるかもしれないね。
    それからこれは今年を象徴しているできごとになったのが、アメリカ大統領選挙に関する騒動だ。これはぼくはまだ決着していないと考えているし、来年早々にまだひと騒動ありそうだ。このまますんなり 1/6 に投票結果が認められるとは思えないからだ。
    日本もこの結果によっては大きく変わるよね。

    気がつくと一年が終わろうとしているけど、新しい年はどんな年になるんだろう。
    ワクチンもできたということもあるし、世界中が気がつけば大きく動きはじめる年になるんだろう。

    しかし、世の中はあっという間に大きく変わったよなぁ。通勤電車も混雑が緩和されたし、働くスタイルも変わってきているしね。
    ぼくが子どもの頃に想像していたのとはまったく違った未来になりつつある。そのことだけは確かだね。

    そんな中でぼくの人生はどうなるんだろう。じつは、過去にはなかっほど新しい年にぼくは希望を抱いている。
    来年はなにかが、ぼくの中でという意味だけど、きっとなにかが大きく変わる年になるだろう。



  

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