その紙はなぜ価値があるんだろう ちょっとお金について考えてみた


    The Beatles はぼくにとって音楽の神様的存在なんだが、彼らのアルバムの中でも大好きな一枚が「Abbey Road」だ。
    B 面の「You Never Give Me Your Money」から Paul McCartney らしいメドレーがはじまる。この曲の出だしの歌詞が「You never give me your money. You only give me your funny paper.」だ。なんとなく意味深な歌詞なんだけど、よくよく考えてみればぼくの財布に入っているお札はいったいなんだろう、ということだ。

    ちなみに 1,000 円札の原価は 10.4 円、10,000 円札はなんと 25.5 円なんだそうだ。なぜにそれが 1,000 円として扱われ、10,000 円として扱われるのか。よくよく考えるとかなり不思議ではある。
    基本的には日本という国が永遠に存在することを前提として、その中央銀行である日本銀行が発行する紙幣の価値を世界中の人たちが認めているからだ。ハードカレンシー、国際通貨としても円が使用できるんだが、それも世界中がこの円の価値を信頼しているからだ。ちなみに一般的にハードカレンシーとして使用できるのは、米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、スイス・フランだ。

    日本の貨幣の歴史を眺めてみるとなかなかおもしろいんだが、平安時代から織豊時代までは中国の銅銭が紙幣として流通していた。自前の金貨と銀貨が流通するようになったのが江戸時代だ。この時代にはそれぞれの藩が藩札を出していて、これも流通していたんだが、明治時代になって紙幣の発行について、きちんと整備されて、日本銀行が発行するようになった。

    いや、なにをつらつら書いているのかというと、紙幣もそうなんだが、そもそもこの時代には金本位制が採用されていたんだが、そのそもそもの「金」って、どうして価値があるのかということだ。
    だってただの金属だよ。それが古代ローマ時代から貨幣として使われてきたのはなぜなのかってことだ。
    これも世界中のだれもがその価値を信用しているからだよね。ただの金属なのに。そういう意味で希少性が求められるなら、ほかの金属だってよかったはずだもの。なのに、金・銀・プラチナなんだよね。

    そういう意味で考えると、お金って不思議な存在だよね。
    去年、読んだ「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」に書いてあったんだが、第二次世界大戦中のドイツ内の捕虜収容所ではなんと煙草が通貨として流通していたんだそうだ。
    だから極端なことをいえば、形が壊れなくて、持ち運びができて、利用者全員が認めるものであればなんでもいいということになるんだよね。

    なんてことを考えると、お金に対する意識も変わってしまいそうだな。
    確か、かなり以前に読んだ本に「お金は感情とデータでしかない」なんて書いてあったけど、ほんとうにその通りかもしれない。

    しかし、そのお金が社会の基本になっているんだよね。
    資本主義だろうが、共産主義だろうが、経済活動はなくならないからね。おもしろいものだ。

    さて、ぼくの財布に入っているのは、果たしてなんなのだろう。もうちょっと考えてみようかな。

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