相変わらず海へいっている。まぁ、散歩ということなんだけど、よほどのことがない限り海へいき写真を撮っている。
毎日毎日海へいって、なにが撮れるのかと思うんだが、なぜかそのときでなければ撮れない写真が撮れることがある。というか、そもそも、なぜにそういうシーンを切り取ることができるのか、我ながら不思議に思うんだが、それは「撮る」という意識をつねに持っているからだろう。
カメラマンはそれぞれ独特の視点を持っている。それが才能でもあると思うんだが、もしかしてぼくにもその片鱗があってくれればいいんだけどねぇ。
それはさておき、海岸を歩いていて、どうしてもこれは撮りたいと思うシチュエーションに出逢うことがある。いったいなにがトリガーになっているのか、ぼくには正確には解らないけれど、でもぼくの中のセンサーが反応する。
いつからだろう、そのときにはぼくはまったく躊躇うことなく iPhone のカメラアプリを起動して、シャッターを切る。
そして撮った一枚がこれだ。
女性が打ち寄せる波をものともせず立っていた。靴も脱がず、裾を上げることもなく、そのままの恰好で海の中で突っ立っていた。
潮風が彼女の髪を吹き飛ばそうとしているが、そんなことは構わず、ただ立っている。しかも、かなり長い時間。
きっとその存在感がぼくの中のなにかを突き動かしたんだろう。
どんな言葉でぼくが受け取った感覚を表現すればいいのか、さんざん悩んだけど、一番ふさわしい言葉は「Sexy」だ。
勘違いしてもらっては困るんだが、性的な意味ではない「Sexy」だ。このニュアンスを汲み取ってもらえると嬉しい。その昔、FC 東京が目指した「セクシーフットボール」とどこか似ているのかもしれない。
踏切の真ん中で伸びていく線路を眺めていても似たような感覚に囚われることがある。ゆったりとカーブした線路、しかもそれは S 字状に伸びていてると「Sexy」に感じるんだが、そんな感覚だ。
って、それってなんだよ、なのかもしれないけど。
ぼくが撮りたいシーンは思うにこの「Sexy」さが含まれているものばかりのような気がする。その中でもこの写真は「Sexy」度満点に近い。
彼女が見つめているその海の先をちょうどウインドサーファーが滑走していた。それも「Sexy」度に大いに貢献しているはずだ。
ということで、ぼくの「Sexy」な感覚がわかる写真を「ふらっと逗子」という iPhone / iPad 用アプリで観ることができるようになっている。
興味があれば、ぜひ DL してもらいたい。
もし、ぼくの写真を観て「Sexy」という感覚を共有してもらえたら嬉しい。
でも、この写真、とても「Sexy」でしょ ? あなたどう思います ?