パーソナルスペース だだっ広い海岸、なぜそんな近くに座るのか ?


    パーソナルスペースなる単語がある。
    他人との距離感、どこまで近づくことを許せるのかその範囲のことで、まぁ、ごく簡単にいってしまうと心理的な縄張りというところだろうか。
    ほらガラガラの電車に座っているときに、妙に近い席に座る奴ってたまにいるでしょ。あと、ほとんど人がいない店内で、わざわざすぐ隣の席に座る奴とか。どうもこれがぼくは駄目みたいなんだよね。
    そう、あまり接近されるのを嫌がるところがある。

    このパーソナルスペースって「公衆距離」「社会距離」「固体距離」「密接距離」の 4 つのゾーンに分類できるらしい。どうもぼくはこの距離感に敏感なようだ。すぐ近くに来られるとイラッとしちゃうのだ。
    子どもはこのスペースがとても狭いんだが、ほら、そんなに親しくなくてもくっついてくるでしょ。でも大人になるに従って、きちんとした距離を取るようになるはず。なんだが、たまにそんなことお構いなしな奴がいるんだよねぇ。

    今日もそう。昼間、とてもいい天気だったので、OK ストアで弁当を買って、ぼくは海岸へと向かった。いつも腰を下ろす場所はだいたい決まっていて、江の島と富士山が見えるあたりに座ることにしている。以前はシートなんか敷いていたんだが、晴れていると砂浜は乾いているので、ジーンズのときにはそのまま腰を下ろしてしまう。
    で、腰を下ろしたら、なんとすぐ近くに中年夫婦がご丁寧にビニールシートを広げて座るではないか。

    晴れた日の海岸には人が多い。とはいっても、夏の海水浴シーズンならいざしらず、まだ気温がやっと 10° 越えるような今日なんか、その人出はたかが知れいている。だだっ広い海岸のところどころにポツンポツンと人がいるぐらいだ。
    なのにわざわざぼくが座ってから、すぐ近くにシートを敷くか ?
    たとえば花見で、その場所だととても綺麗に見えるならまだわかる。でも、目の前には海が広がっているだけだ。しかも、この逗子海岸には 800m ほどの海水浴エリアがあるぐらいだから、相当に広い。なのに、そこに座るか、首を捻ってしまうような場所に腰を下ろしてきた。

    なんなのだろう ? プライバシー意識ってやつが欠如しているんだろうか ? それとも周りが見えない ?
    なにかの記事で読んだんだが、プライバシーをきちんと意識できるかどうかは育ちの良さが関係しているという。まさか、そんなことがあるのかと眉唾物で読んだばかりだったけど、確かに、こういう輩がいるとちょっと考えてしまうよなぁ。

    だからといって、ぼくが場所を移動するのはなんだか妙に悔しいので、ぼくはその場で弁当を食べて、音楽を聴きながらのんびりと過ごした。
    でも、このバカ中年夫婦が気になっちゃう。やれやれ。

    このパーソナル空間が広めの人は、孤独を好み、単独行動が好きらしい。孤独を好んでいるのかどうかは議論のあるところだが、確かに独りものだ。しかも、かなり長い間、独りで、しかもそれがさほど苦痛ではない。
    ということはぼくが気にしすぎているか、それともぼくがおかしいのか。

    暖かい陽射しをたっぷりと楽しみたいんだがら、他人をまったく気にすることなくのんびりと過ごしたいだけなのにね。
    あっちいけ、しっしっと、なにかで追い払うことができたら、こんなに楽なことはないんだがなぁ。やれやれ。

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