ホームレス狂騒曲 1 はからずもその第一歩を踏み出すことに


    厄災はいつ降りかかるのか判らない。降りかかったときには、その被害がどれぐらい及ぶのかも判らないことがある。
    その厄災を引き寄せる原因となると、そもそもそのときにはこれが厄災の火種なのだという認識をすることができないことがほとんどだ。気がついたら厄災に襲いかかられているということになる。やれやれ。

    去年の十月頃に Web サイトの作成の仕事を依頼された。
    依頼してくれた人とは以前にも付き合いがあり、いまも定期的に、といっても年に一回ぐらいなんだけどメンテナンスを続けている。一応、着手する前に見積を作ってそれを渡してから着手した。着手金をいくらかいただき、完了時の支払いは今年の一月に精算しましょうという話になっていた。
    Web サイトは十一月には運用をはじめて月に何度かの更新作業もやってきた。

    ところが一月になって、支払いができなくなったという話になった。
    すでに更新作業を何度かしているのにである。最初の話とは違って、相手は着手金だけでみたいなことをいいはじめた。細かな話をするとなんだかドロドロとした話になるので割愛するけど、まったく話にならない。そもそもビジネスをなんだと思っているのかという根本的なことを疑ってしまうような言動に及ぶにいたって、その仕事をそれ以上継続することを止めた。
    あたりまえだよね。サーバー上からすべてのファイルを削除して、それはいまに至っている。

    さて、支払われないと直撃を受けるのはぼくだ。一月に予定していた売上げが彼のこころない行為によって雲散霧消してしまった。ぼくが左団扇で生きているのであればまだ考えようもあるけど、去年の九月にバンジージャンプをしたばかり。蓄えなどあろうはずもなく、ぼくは支払うべき家賃などを滞らせてしまうことになる。

    ということでかなりヤバイ状況にいきなり直面することになり、まずは市に相談してみた。けれど、ここでできることは生活保護の話だけ。生活保護というのはまったく収入の目処がなくて困っている人を救済する制度だ。あたりまえだが支給額は限られているし、収入があれば、その分だけ支給額が減らされる。それも最低限の社会的な生活ができるだけの金額なので、ぼくの場合、たとえ資格が認定されたとしても、きっと支給された金額をその場で返還することになるだろう。まったく意味がない。
    けれど滞納している家賃は日が経つにつれて膨れあがっていく。あたりまえだ。
    溜まれば家主が黙ってはいない。これもあたりまえだ。
    なんてことのドタバタをどうしたものかと考え倦ねているときに、ぼくは緊急入院することになってしまった。まぁ、なんというタイミングでしょう。これまたあたりまえの話なんだが、入院するとその治療代がかかる。
    これがね、金額を知らされたときに思わず「きゃっ」とちいさな声だけど悲鳴を上げてしまったほどの金額だった。

    溜まった家賃に入院費が重なって、さてどうしたものかというのが、いま現在のぼくの状況である。
    家主からは入院中にありがたいことに「配達証明」の印が押された催促の手紙をいただいている。まぁ有り体にいえば、即刻出ていってくれという内容だね。

    厄災はいつ降りかかるのか判らない。
    これは、ぼくが以前にも仕事をしたからということで、その仕事を引き受けることで招き寄せてしまった厄災だ。それについては大いに反省している。ついでにいっておくと、いまその人からの別の仕事も完全にお断りすることになる。あたりまえだよね。

    ということで、どうやらぼくはホームレスへの第一歩をはからずも踏み出してしまったようなのだ。
    ほんとうに思うんだけど「明日はどっちだ ?」状態だよ。まったく。

One Reply to “ホームレス狂騒曲 1 はからずもその第一歩を踏み出すことに”

  1. […] の外、激しい。     そもそもこの厄災とはなんなのかということは、先週、blog に書いたので、もしよければ改めて読み直してもらいたい。     このままでは […]

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