腸閉塞での入院生活 退院して思うのは病院はやっぱり異世界だよね


    病院に駆け込んだのが先週の金曜日。いつもなら我慢できるはずの腹痛だったけど、ちょっと様子がいつもと違ったので、まだ夜が明ける前に救急外来で診てもらった。
    それから一週間。木曜日に退院できることになった。
    腸閉塞で一週間というのは短めの入院期間らしい。ぼくの場合は S 状結腸の切除なんかもしていて、お腹の中がふつうの人とは違うので、そういう意味では腸に異常が起こりやすいらしい。起こりやすいということは治るのも比較的早いということでもある。重傷になる前に、今回みたいな事態に陥るからだ。
    だから全快ではなくてともかくは治まったね、ということでもある。根本的な原因をきちんと究明して、手術なりをすればそれは完治ということになるんだろうけど、人工肛門を造設していることなんかもあって、そもそも原因を特定できるかどうかも判らないらしい。やれやれ。

    ということで、全粥の朝食を食べたあと、荷物の整理をして退院をした。
    病院を出て、横須賀線に乗り、逗子まで戻る。
    なんだかこれがごくあたりまえの日常でのことなんだということにすぐに慣れることができなかった。まるで別の世界に放り込まれたような感じなのだ。
    いままでとはまったく別の世界。

    でもよく考えてみれば病院という空間が特殊なんだよね。そういういい方をしてよければ別次元の世界のようなものだ。
    日常の社会とはちょっとだけずれた常識がまかり通り、それがそのまま許容される空間でもある。
    そこでは完全なプライバシーはないし、患者の身体はあくまでも被検体に近くて、医者や看護師といった人たちが他人の肉体をいろいろと触ることになる。ときには下の世話だってするわけだ。
    三度の食事も配膳されるけど、症状によってそのメニューは違うし、メニューに注文を出すこともできない。患者にしてみれば完全な受け身の世界。

    まぁ、そんなところにいても、ぼくは MacBook Air を開いて日記の整理をしたり、blog を書いたり、あるいは書きかけの小説を書き継いだりしたけど、やっぱりそれはあくまでも病院の中だけで通用するルールの中でやっていたことなんだよね。
    だから家に戻ってシャワーを浴びて、食事をして、海まで散歩してもなんだかちょっと入院する前の日常とはかけ離れたところでうろうろと歩き回っているような感覚に陥ってしまった。

    そして、改めて感じたわけだ。病院ってやっぱり異世界で、ぼくがいた一週間は日常の延長上の一週間とは異質の日々だったんだなぁ、と。
    だからといって、戻りたいわけじゃない。
    だってぼくが生きていくのは、この世界だからさ。

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