Bohemian Blues 11

14_04_28b
 世間では春から初夏へと季節が移り変わろうとしているはずだ。
 ここでもようやく雪が融けて、そしてノーマルタイヤでも車が走れるようになったのは今月の初めのこと。もちろんすべての雪が融けたわけではない。
 それでも木々にすこしずつ緑が戻ってきていたり、道ばたのたんぽぽや花を求めて飛ぶ蝶など春らしさを感じることができるようになってきた。
 ここで春を迎えて嬉しいことがひとつ。スギ花粉が少ないこと。
 毎年、酷い花粉症に悩まされるんだが、この雪の国ではその症状を自覚することがほとんどない。もっとも山を下りると鼻がムズムズしたり、目の痒みを感じることはあるんだけどね。
 薬がないと乗り切れなかったこの季節をほとんどなにも対策を施すことなく過ごせるのは奇跡に近いといってもいいだろう。
 それ以外に嬉しいことは、たぶんあまりない。

 今年は山を下りた際に一度だけ桜を見たが、昨日、買い物に出かけたときにはすでに花は散っていて桜を楽しむことはできなかった。
 その代わりといってはなんだが、いまだに雪景色を楽しむことはできる。
 ついさっき乗鞍までドライブしたが三本滝ではまだ雪は積もったまま。スキーを楽しんでいる人たちもいた。
 こんな時期にスキーができることは知識として知ってはいたけど、実際にその現場を見たことははじめてだ。いや日本は広いんだなと改めて感じ入ってしまった。

 逗子にいるともう海の季節だ。
 ゴールデンウィークに入ると、日によっては水着姿の人たちを見ることができる。
 今年はそんな海辺で波音を聞くことはできないことが、とても残念でならない。やはりぼくは雪よりも海の方が好きだ。
 冬よりも夏の方がいい。
 一日でも早くあの逗子の海辺でのんびりと潮騒を聞きながら陽射しを浴びたいと心の底から想う。
 そのときがいつなのか。
 指折り数えることができる日が来ることを祈りながら、ようやく春を迎えた雪国でまた今日を過ごすことになる。

コメントを残す