そして続く点滴の日々 抗癌剤に苦しめられるのか ぼくも癌でした


    口内炎のおかげで咀嚼できなくなり、絶食状態が今週の頭まで続いていた。
    でもよくよく考えれば世の中にはいろいろな食べ物があるわけで、固形物が駄目なら流動物はどうなんだろうと思いついた。
    味噌汁やスープの類ならもしかしてそのまま飲めるんじゃないかってことだ。
    ただ口の中が滅茶苦茶敏感になっていて、ちょっとでも刺激のあるものは口にした途端、飛び上がるほど痛くなることは重々承知しているので、コンソメ系の味付けで試してみることにした。

    かき玉スープなんだが、なんのことはない。コンソメを溶いたところへたまごを流し込むだけ。料理ともいえないほどシンプルなものだ。
    作ってさっそく口にしてみた。
    熱いとやばいので充分冷ましてから口に入れてみる。
    うん、これなら大丈夫。ちゃんと飲むことができる。ということで、まずは絶食状態から脱出の第一歩だ。とはいえ、まだまだ先は長い。

    たまごなら大丈夫なことはこれで判ったので、づきはということでお粥にチャレンジしてみた。ただ、やはり極力咀嚼しないで飲み込めるようにしなければいけない。
    まずは市販のたまご粥を買ってきて、これをできるかぎり煮詰めてすこしでも重湯に近づけるようにしてみた。
    この市販のお粥はただ温めれば食べられるんだが、それを雪平鍋にぶち込んで、水を足してやって、ごくごく弱火でじっくりと煮てみた。お粥がふつふつとしてきたところで、改めてたまごを投入する。

    市販のお粥を食べたことがある人なら解ると思うけど、これがまことに味気ないのだ。じゃ、そこへ醤油を足すかというと、醤油系の味付けだと口に沁みて食べられなくなってしまう。ということで、黄身で味付けをしたかった。
    そこでたまごの黄身と白身を別けて、白身はそのまま溶いてふつふつと湧いているお粥に投入。できあがったところで黄身を乗せて、食べてみた。

    これも食べられる。
    いや、絶食からの脱出の第二歩。とはいえ、完全復帰なんてまだまだ遠い先。すこしでも咀嚼できて、しかもなおかつ味をきちんとつけたものが食べられないとなぁ、ということになる。
    これを贅沢といってよければ贅沢なのかもしれない。口にできるものがあるんだからそれでいいじゃないかと。
    でもねぇ、まだ水を飲むだけで口に沁みるのだ。それほど口中は強烈なダメージを受けている。

    だからまだ病院通い。そうだよね先週末はちょっとあれだったけど、なんだか一日おきに病院へいっているからなぁ。
    ということで昨日も病院へ。点滴をいつものように二本打ってもらい、ではまた次回。ということになるのかと思ったら、点滴を受けている最中に主治医がやってきた。ちょっとだけ深刻そうな顔をしていた。
    通院するたびに血液の検査をするんだが、この結果が思わしくなかったらしい。というか、日々悪化している状況だ。主に脱水症状が原因なんだけどね。

    最悪はこのまま入院といわれて、ともかく CT の検査をして、腎臓内科の先生にも診てもらった。
    数値が悪くなっているのは事実だったけど、入院をするまでには至っていないということだった。やれやれ。
    ということで、この日はお咎めなしで帰宅することができた。

    でも、まだ満足にものが食べられる状況ではない。
    明日また病院だ。マジで一日おきに通院だね。
    そして、また検査して、点滴か。
    このサイクルがいつまで続くのか。

    ぼくの日常は、まだまだ遙か彼方なのだ。やれやれ。


One Reply to “そして続く点滴の日々 抗癌剤に苦しめられるのか ぼくも癌でした”

  1. […]     せっせと薬を口内炎の該当箇所に塗っているということもあるんだろう。     ようやく落ち着きはじめている。とはいえ、まだ口の中はとても敏感な状態ではある。ただ、水を飲んでもそこまで沁みることはなくなったし、多少は咀嚼もできるようになってきた。     ということで、なんとか「もの」が食べられるようになりそうだった。     昨日も blog に書いたけど、まずはかき玉スープを試して、つぎにたまご粥へとステップアップした。 […]

コメントを残す