神社で拍手を打つな! – 日本の「しきたり」のウソ・ホント 読書メモ


    今年の 34 冊目。島田 裕巳 著「神社で拍手を打つな! – 日本の「しきたり」のウソ・ホント」読了。

    もう何年も朔日参りをするようになっていることは前に書いた。
    だから神社にお参りするときには「二礼二拍手一礼」している。だからこの本をタイトルを見たときは、正直驚いた。
「なに、それ? 」ってな感じで、だからとうぜん本を手に取ることになる。中にはタイトルで釣るためにいろいろと工夫していることもあるが、この本に限ってそんなことはなかった。それは著者が宗教学者の島田裕巳氏であることからも判る。
    ということで、そのままレジに直行してすぐに読みはじめた。

    この本では、いろいろなしきたりについてそれがいつ頃からはじまったことなのか、その由来をきちんと説明してくれている。
    このところお騒がせな感じの恵方巻きなんて、それはコンビニが仕掛けたものだよねぐらいのことは知っている。だいたいぼくが子どもの頃にそんなことを一度たりともしたことがなかったし、聞いたことかもなかった。
    最近流行のハロウィーンにしたって、ぼくはさっぱり馴染みがない。
    じゃ、神社での「二礼二拍手一礼」は ? と問われると、なるほど、確かにそうやってお参りするということを、子どもの頃はやっていなかったはずだ。

    このお参りのやり方も、初詣も、そんなに古いしきたりではなかったことを、恥ずかしながら、ぼくはこの本を読んではじめて知った。それどころか、クリスマスがじつはキリスト教由来ではないことも、この本ではじめて知った。
    そういえば世間になにかといえば楯突きたい歳頃のころに「キリスト教信者でもない日本人がなにがクリスマスだ」と嘯いていたこともあったが、そうなのか、関係なかったのか。
    そもそもイエス・キリストがいつ誕生したかということは聖書のどこにも記載はないということも、はじめて知りました。はい。

    ひとつひとつここに書かれいることを挙げていくと、まぁ、なんとぼくはいままで、由来のはっきりしない、しかもこれが常識なんだといったような考えに支配されていたのか、痛いほど解る。
    ちょうど、いまそれまでのそういった自分自身を縛りつけていた常識とか、当たり前の考えから「ほどけ」かけているところだから、尚更だ。

    歴史的にかなり古くからあるしきたりとして残っているのは、たとえば正月の七草がゆとか、あとは節分、そんなところだろうか。
    ここにもきちんと書いてあるけど「しきたり」は特定の共同体によって守られてきたものだ。それもその共同体が共同体として機能するための約束事でしかない。
    世界全体を見渡してもそうだけど、その共同体がゆるやかに解体されつつある現代、そういったものが意味をなさなくってきていることも、また確かなんだね。
ということで、いままでの常識をすこしでも確認したいのであれば、ぜひ一読を勧める。

    そうそう参道の真ん中は神様の通り道ってのも、どうやら怪しい話らしい。やれやれ。


One Reply to “神社で拍手を打つな! – 日本の「しきたり」のウソ・ホント 読書メモ”

  1. […] 信じていたけど、違うんだってね。     この前に読書メモを書いたけど島田 裕巳 著「神社で拍手を打つな !」によると、そもそもイエス・キリストの誕生した日の記載は聖 […]

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