抗癌剤での不調 癌ってなんだろう ぼくも癌でした


 いままでに七回抗癌剤の投与を受けてきたんだが、はじめてといってもいいかな、投与後、日数が経ってから体調が思わしくなくなってしまった。
 いつもなら投与後の三四日はなんとなく倦怠感も残り、身体を動かそうという気になかなかなれないんだが、それでも日常生活に支障が出ることはなかった。
 けれど今回はちょっと様子が違う。
 投与後の三日目と四日目は仕事のために外出していて、しかもいつものような倦怠感もなく、それなりに身体も動いていたと思う。それが五日目の朝になってちょっと具合がおかしくなってしまった。

 いや、正確にいうと五日目の未明、しかもかなり早い時間だ。
 腹痛で眼が醒めてしまった。それだけならまだしも、合わせて吐き気を催してしまった。腹痛はそこまで酷いものではなくて、すぐに治まった。吐き気は続いていたけど、しかし実際になにかを吐いてしまうようなことはなかった。
 けれど朝が近づいた頃、再び腹痛で目覚め、しかもこのときには軽く吐いてしまった。いや、夕食からかなり時間が経っていたので胃にはほとんどなにも残っていないような状態だったので、吐いたといってもたいしたことはなかった。
 けれど吐いたという事実がぼくをちょとした混乱に陥れてくれた。

 結局、この日は一日ほとんどなにもすることもできず、しかも陽の当たる部屋でリクライニングチェアに座ったまま、ほぼ一日ただウトウトして過ごしてしまった。
 こんなことは癌に罹って以来、いや違うな、癌の治療後、はじめてのことでちょっと途惑ってはいる。ただの疲労であればいいんだが、抗癌剤の副作用ということになると、今後の生活にも支障が出かねないからだ。
 といって、こればかりはどうしようもないからね。まぁ、次回の投与後の経過を見守るしかないのかもしれない。

 ところで、ぼくは癌に罹っているんだが、さてそれはいつのことからだろう。
 って、あたり前だけど、何月何日に癌に罹患して、どういう経過でいまにいたっているのかなんてことは正確には判らない。
 今回の不調だって、主に抗癌剤の影響だと思う。
「癌」がぼくの身体になにか作用して、それで不調を感じたのは、今回の一連のきっかけとなった腸閉塞を引き起こしてはいる。確かに癌のせいで閉塞になり。そしていまに至ってはいる。
 けれど「癌」が原因で体調が悪くなっていることはそれ以外にはないはずだ。
 さて、ぼくの身体にある「癌」、具体的にいうと肝臓に転移している「癌」細胞はいったいいまなにをしているんだろう ?
 それで、どんな不調を、あるいは不具合を引き起こしているんだろう ?

 こうやって考えるとなんだか本末転倒のような気もするんだよね。
 やがて死に至るなにかの原因になるんだろうことは予想できる。きっとそうなんだ。この「癌」のせいでぼくが死ぬことは大いに考えられる。
 だからといって、いますぐなにかを引き起こしているわけではない。むしろ日常生活の弊害となっているのは、抗癌剤だ。
 さても悩ましてものだな。

 といってなにせずに「癌」をのさばらせておくわけにもいかないしね。
 この「癌」はいったいなんなのだろう。
 ぼくに死をもたらす以外にいったいどんな作用があって、そしてそれはぼくにどんな意味があるんだろう。
 ぼくの人生にこの「癌」はいったいなにをもたらしてくれるんだろう ?

 なんて考えてもどうしようもないことなのかもしれないけど、あの日、「癌」と伝えられてから、この「癌」のことをきちんと考えていなかったので、もしかするとそろそろそういうことをきちんと考えておくべきタイミングになっているのかもしれないな、などと思ってしまったのだ。

One Reply to “抗癌剤での不調 癌ってなんだろう ぼくも癌でした”

  1. […]  七回目の投与後の副作用については blog にも書いたんだが、じつはその翌週、三日ほど体調を崩してしまった。 […]

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