ぼくにとっての癌 しあわせってなんだっけ 2 ぼくも癌でした


「遺伝子変異によって自律的で制御されない増殖を行うようになった腫瘍のなかで周囲の組織に浸潤し、または転移を起こす腫瘍」
 癌について Wiki に記載されている一部だ。
 これがぼくの身体の中にある。S 状結腸部分にあったものがいま肝臓に転移している。
 もちろんそれ自体をぼくがこの眼で観ることはできない。けれど CT スキャンやエコー検査でその影を見ることができる。

 昨日、今後の抗癌剤投与についての判断をするために CT 検査を受けてきた。
 結果は芳しいものではなかった。以前に CT 検査をしたのは 7 月の終わり。そのときと比較すると転移が進んでいるらしい。やれやれ。
 まだ抗癌剤を投与したのは三回なので結論を急ぐことはないのかもしれないが、そういういい方をしてよければ楽観はできないということでもある。
 その結果、もうちょっと薬を強力にしたいらしい。いままでの薬に加えてアバスチンを加えたいらしい。ということで次回からはさらに薬がひとつ加わる可能性がある。

 ところでこの「癌」ってなんなのだろう ?
 いや、Wiki のような説明はいい。そういうことではなくて、このぼくの身体の中にある「癌」はぼくとってどんな意味を持つ存在なんだろう。
 ぼくの人生においてこの「癌」という存在はどんな役割を果たすことになるんだろうか ? 
 ただの死因 ?

 人は必要なときに、必要な人に出逢い、必要なものを得るとぼくは勝手に思い込んでいる。ということで考えれば、このタイミングで癌が見つかり、そして治療していることは、ぼくの人生において重要ななにかを示唆しているのではないだろうか。

 なんてね、考えちゃうんだよね。
 自分の身体のことなんかなにも考えずに生きてきたこの人生が、ある日を境にこういう形で変わっていくわけだ。
 青天の霹靂と以前にも書いたことがあったけど、ほんとうに突然だ。しかも、まったく思いも寄らぬ形でそれはぼくの人生を変えていこうとしている。
 ぼくの人生の意味すらも変えていこうとしている。
 ぼくはなに者で、そしてなにを果たそうとして、こうしていま生きているのだろう。
 オストメイトとなり、そして癌に罹患して、このぼくはなにをこの人生で為せばいいのだろう ?
 ぼくにとって、この人生はなんなのだろう……。

 答えなんて出ないのかもしれない。答えを見つける前に絶えるかもしれない。
 それでもこうなってしまったからなんだろうか、やはり考えざるを得ないのだ。
 ぼく、竹井義彦にとってこの人生はなんなのだろう、とね。

コメントを残す