スポットライト 世紀のスクープ



 めずらしく映画をきちんと観たのでちょっとメモを残しておこうと思う。邦題はちょっといただけないが原題は「SPOTLIGHT」。2003年にピューリッツァー賞を公益報道部門で受賞したボストン・グローブ紙の取材チーム「スポットライト」が記事を公開するまでの活動がベースとなっている。

 カトリック教会の信じがたい実態、数十人もの神父による児童への性的虐待を教会が組織ぐるみで隠蔽してきたスキャンダルを暴いてみせた。
 映画はアカデミー賞の作品賞と脚本賞を受賞している。事実をベースにして描かれた作品なだけに、とてもシャープな構成になっていて観ていて作品に自然に没入できた。
 無駄なシーンというものがなくて、映画の脚本の見本のような作品といってもいいかもしれない。キャラクターの描き方も見事だし、登場人物のそれぞれの性格がきちんとこちらにも伝わってきて、ちょっと唸ってしまった。

 このスキャンダルはおそらくこのケースにだけに留まらないだろう。宗教と絡んでいるだけにとても根が深い問題だと思う。が、日本人にしてみると感覚的にちょっとわかりにくいかもしない。しかし唾棄すべきスキャンダルであることは確かだ。

 こういう映画を観ていつも思うんだが、アメリカにはジャーナリズムがきちんと息づいていて、しかもそれがちゃんと機能しているところは素晴らしいし、とても羨ましい。
 比べたくはないんだが、というか比べることすらできないとは思うけど、日本の自称ジャーナリストたちはこの手の映画を観てなんとも思わないんだろうか。新聞の報道はもちろんだけど TV のニュースにしても、とてもジャーナリズムとはいえないような姿勢に見えるんだけどね。
 社是が「打倒、安倍政権」ってもはや新聞社ではないよね。

 そうそう個人的にマイケル・キートンが渋い演技していてとてもよかった。アメリカの役者ってやっぱり素晴らしい演技を見せてくれるよね。

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