お金は寝かせて増やしなさい



 今年の 5 冊目。水瀬 ケンイチ 著「お金は寝かせて増やしなさい」読了。

 文学の合間にちょっと道草を。
 ぼくの野望は「毎日が夏休み」なんだが、そんな生活を実現するためにはあたり前の話だが蓄えが必要になる。ではせっせと貯金をすればいいのかというとちょっと違うと思う。
「資産」ということを考えるべきだ。

 ジェットコースター人生を送ってきたぼくだが、いままでに株を買ったこともあるし、金の購入をしたこともある。まぁ人生の過程ですべて吐き出した訳だが、株ではちょいちょい痛い目に遭っている。
 一番印象に残っているのは JAL だ。絶対に大丈夫だと思っていたぼくがバカだった。ある日、持っていた株はなんの価値もなくなってしまったのだ。やれやれ。
 そのことが頭のどこかに残っていたのかもしれない。去年の後半あたりからなんとなく「資産」という言葉が頭をよぎるようになってきた。
 お金についての考え方については別の本でかなり前に勉強したので、それについては別の機会に譲るとして、その頃から考え出していたのは、リスクの少ない投資はないのかということだ。

 いまの時代どんなに貯金をしてもその利息はたかが知れている。
 それに時代の変化はベガバンクをも襲いはじめている。その体制を維持できるのかどうかそれすら疑ってかかるべきだ。なによりも銀行の一番の悩みのためは全国に張り巡らせている ATM 網のメンテナンスなんだそうだ。これには相当な費用がかかっているらしい。
 そのうちお金を預けるのに手数料が必要になるかもしれないとさえいわれはじめている。

 だからこそ現金はもちろん必要だが、それ以外の形でも「資産」を築いておく必要がある。
 ということでこの本で紹介されているのがインデックスファンド投資だ。
 日本ではまだまだ馴染みは薄いが、簡単にいうと特定の指標「インデックス」と同じ値動きするよう運用される投資信託のことだ。投資なのでまったくリスクがないわけではない。しかし大きな流れで見ていくと経済指標は凸凹はあっても右肩上がりなのだ。

 株で特定の銘柄を買って儲けるのは難しい。それはプロでもだ。そのあたりについてはこの本に詳しく説明されているので興味があれば是非読んで欲しい。
 プロでも難しいならなにも素人が手を出すことはない。けれどインデックスであればこれまでの歴史が証明してきたように右肩上がりが続いているのだ。それは現在でも。

 ということで本書ではインデックス投資についての説明はもちろんだが、そのリスクと、またどんな種類のファンドを選択すればいいのか、さらには証券会社の口座の作り方まで事細かに説明している。
「資産」という単語に少しでも興味があるのであればお薦めの一冊だ。

 後半では著者のこれまで投資の歴史が載っている。一喜一憂するのではなくタイトルのごとく「寝かした」つもりになってコツコツと積み立てて資産は築くべきなのだ。ぼくはそう確信している。

コメントを残す