足で漕ぐ

 今日は生憎の雨だが、週の頭の月曜日は曇りの予報が外れて夏らしい暑い一日になった。
 こんな日に海へ出ないなんてことは考えられない。午前中に雑用を済ませるといつものように午後、逗子の海へ向かった。

 SUP を再び楽しみはじめてだいたい三年が経っている。はじめは Starboard の 10’5″ ぐらいの長めといっていいだろう、浮力もある板に乗っていた。それからしばらくはスクールにある板を、インストラクターにいわれるまま色々と乗ったが、やがて Naish の MANA が気に入り、これに乗り続けた。サイズは 9’5″。メーターだとだいたい 2m90cm ぐらいかな。クルージングを楽しむだけでなく、サーフィンもこの板で覚えたといっていいだろう。
 なかなか安定感のあるいい板だった。

 それが試乗会でたまたま勧められてチャレンジしたのが、いま乗っている Bill Foote の 8’10” だ。メーターでいうとだいたい 2m50cm ぐらいになる。たかだか 40cm なんだけど、Bill Foote の板はどの板も軽めで、浮力があまりない。写真を見てもらうと板の薄さが判るだろう。SUP をはじめた頃は、まったくバランスが取れずに Bill Foote の板には絶対に乗れないと思っていたほどだ。それがやはり継続は力なんだね、乗れるようになっていた。
 でもこの板に乗りはじめた頃はちょっと怖々だった。板が軽いのでいったんバランスが崩れると体勢を立て直すということが難しく、風に煽られて落ちたり、ちょっとした横波で落ちたり、まぁそれは散々だったりするわけだ。

 それでも乗り続けて、波に揉まれたりしながらいつのまにか板が足につくといえばいいのかな、きちんとコントロールできるようになっている。波が荒いときはさすがにきついけど、いまはとてもいい関係だといえる。

 板の話をしたけど、パドルにもいろいろとあって、いま一番気に入ってるのは写真に写っている Ke Nalu だ。パドルの面がほかのものと比べると小さいんだが、きちんと水を掴んでくれる。この水をしっかりと捉えている感じがとても頼もしい。また背面のデザインが独特で抜けも素晴らしい。おまけにカーボン製なのでとても軽い。

 SUP はパドルで漕いで進むわけだが、はじめた頃はそれこそバランスを取るのに精一杯で、ただ腕でパドルを漕ぐだけになってしまっていた。それが慣れてくると上体を使って漕げるようになり、さらに上達すると全身を使って漕げるようになる。
 これだけ SUP を続けるとさすがになにも考えずに身体が反応できるようになってくる。風を受けてスピードをコントロールしたり、パドルを使ってバランスを取ったりなんかもできるようになってきた。
 ぼくもそれなりに漕げるようになってるよなと実は思っていた。が、本当の意味で全身を使っていなかったことがこの日判ったのだ。
 それはなにか。
 タイトルにも書いたけど、足が大切なのだ。足で漕ぐ。

 感覚的な話になっちゃうけど、ちょっと書いてみよう。パドルは板の前の方に突き刺す感じで水の中に入れる。ちょっと上体を伸ばすイメージだね。片手は必ずトップの部分を握っている。もう片方の手を使って、パドルを引き寄せるようにしてそのまま水から抜く。この動きが基本になる。映像なんかを参考にしてもらえばいいけど、パドルを効果的に使える範囲というのはそんなに長くはない。身体の横を過ぎると水の中に入れていても漕ぐことにはならず、むしろブレーキになる。
 このときの引き寄せる動作をどこまで力強くできるのか、そこがポイントだと思っていたけど、それが正解ではなかった。実はパドルを引き寄せる間、足を使ってボードを前に推し進めるように力を入れるとさらにスピードが乗るのだ。この日試してみたが、スピードの乗りがいつもとは違い、しかも身体全体の力をパドルとボードに伝えられることが判った。
 板が走る感覚が足下が伝わってくる。なんだかとても新鮮な感覚で嬉しくなって普段はそこまでマジ漕ぎしないのに思いっきり漕いでしまった。いや〜、そうかこれが漕ぐということだったのかと眼から鱗がポロリと落ちた感じ。

 別にスピードを競いたい思っているわけではないけど、板が走る感じがなんだか心地いいのだ。これからはこの漕ぎ方をきちんとマスターしようと思っている。
 「足で漕ぐ」
 そうそう普段使っていなかった下半身を思いっきり酷使したせいだろう、翌日、筋肉痛になってしまったのは内緒だ。
 歳のせいだな。

「足で漕ぐ」への3件のフィードバック

  1. […]  以前、blog にアップした記事で書いた、足を使って漕ぐこともちゃんとできた。  ボードはお気に入りの Bill Foote の […]

  2. […] は乗りはじめた頃はまだその感覚が解らないだろうけど、足で漕ぐ。そう、パドルを海水に挿し入れて、それを引き寄せながら足でも漕ぐ。 […]

  3. […] の 9’6″。パドルはぼくのお気に入り、Ke Nalu の Wiki。前々回、おなじ Ke Nalu の新しいモデル Mana を使ったけど、やっぱり Wiki […]

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